更新 :2005/04/17 13:15
かねやん企画
本棚の片隅
まんが談義


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Cheese ちーず 第19回へ 第21回へ

作品名 Cheese ちーず
作者 原口清志
原作者 ------
総巻数 1巻
掲載誌 月刊コミコミ
出版社 白泉社
第1巻
初版日
1987/10/31
評価 画質 ☆☆☆★★
ストーリー ☆☆★★★
キャラクター ☆☆☆★★
オリジナリティー ☆★★★★

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「かねやん」のーと

私が原口清志さんの作品にはじめて触れたのは「聖狼少女」でした。
独特のベタ使いの絵柄で、狼少女が仲間と普通の少年との間で、揺れ動く理性をもてあましつつ内なる野獣性と向き合いながら成長していくストーリーで、「聖と魔」という「狼ダンディー」「しゃがら」「シスターヴァイス」に連なる氏の作品群のテーマを生み出す元となった作品でした。
私は独特の絵柄に魅了され、楽しみにしていた作品でしたが、独特の絵柄があまりに特徴的過ぎたのか、多くの支持を得られなかったようで、まともな完結を見ないまま終了してしまった残念な作品です。

ですが、今回紹介する作品はそんな氏の作品群の中では、特に異彩な部類に入ります。
SF・ファンタジー的設定は一切無し、出てくるのはどこにでも居る一般的な大学生"なつ坊(本名は判らない苗字は篠原)”とその姉”ちーず(千鶴の愛称)”との日常を描いた短編作品群です。
ただ一つ普通と違うのは”ちーず”が金髪に青い瞳の女の子という事。当然血のつながりは無く、年もたったの3ヶ月しか離れていない養子の姉であること。
二人は普段別々に部屋を借りて暮らしていますが、たまに”ちーず”が”なつ坊”の部屋にやって来ては、しばらく同居していきます。
そんか特異な関係の二人が普通の姉弟の関係であるはずが無く、二人の関係と”なつ坊”に想いを寄せる女性達との関わりを絡めてストーリーはラブコメモードまっしぐらに驀進します。

と、言うわけで、原口さんの異色短編作探してみて損は無いとおもいます。


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