更新 :2005/04/17 13:15
かねやん企画
本棚の片隅
まんが談義


15

獄炎堂 第14回へ 第16回へ

作品名 獄炎堂
作者 楠桂
原作者 ------
総巻数 1巻
掲載雑誌 ウイングス
出版社 新書館
第1巻
初版日
1985/11/10
評価 画質 ☆☆★★★
ストーリー ☆☆★★★
キャラクター ☆☆★★★
オリジナリティー ☆☆☆★★

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「かねやん」のーと

今回ご紹介する本は楠桂さんの「獄炎堂」。

楠桂さんは大橋薫さんと双子のご姉妹の妹さんで、このお二方は出身地の愛知県でこつこつと創作活動を続けておられます。
お二方とも軽妙なコメディー作品を一番の得意にしておられるようですが、楠桂さんはこの種の話のほかに、ちょっとグロテスクな妖怪・怪物系のホラーや、時代劇アクションなども手がけられます。

近年は作品の発表が少なくなっておられ、少女誌や女性誌が活動の中心になっておられたようでしたが、このほど久々に小学館の少年誌に復帰される事になるようです。

「獄炎堂」は楠さんの作風の内では後者の部分に属する話で、ある女子大生の身に降りかかる超常現象にまつわる話となっています。
この作品に限って言えば、作者のデビュー後それほど時間を経過した後の作品では有りませんので、構成等、荒々しさの残る部分は多いのですが、怨念というテーマを作品の中心に据えてちょっとオドロオドロシイ内容を身近な学園生活に融合した作風は、当時少年誌系(「サンデー」の「古祭」など)には珍しく、私には強烈な印象を残しました。この種の作品としては高橋葉介さんがビッグネームだとは思いますが、彼の作品に比べ楠さんの絵柄は現在隆盛を誇るアニメ的キャラクターの走りでもあったため、私には読みやすい作風であったのも確かでは有ります。


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